マルチ・パーパス・ビークルに属するBMW2シリーズ『アクティブ・ツアラー』は、いわゆるコンパクト・ミニバン。
BMWとしては新境地を切り開いたわけだが、待ち受けるライバルはメルセデス・ベンツBクラス。ボディサイズやセグメントも、ガチンコで相対するモデルだ。BMW初となるFF(前輪駆動)を採用し、遅れてAWD(全輪駆動)のXドライブモデルも投入される。日本への導入は秋口の予定だ。
ボディサイズは、全長4,342mm×全幅1,800mm×全高 1,555mm。導入グレードとパワーユニットは、『218i』が1.5リッター直列3気筒ターボ(136ps/220Nm)+6MT&6AT、『225i』が2リッター直列4気筒ターボ(231ps/350Nm)+6MT&8AT、『218d』が2リッター直列4気筒ターボ(150ps/330Nm)+6MT&8ATの3グレードで、ガソリン2機種とディーゼルをラインナップする。
BMW初のFFということで走りを気にするユーザーも多いだろうが、同グループのMINIを見ればその心配は払拭されるだろう。プラットフォームやパワーユニットなど部分的にはMINIから流用しているが、しっかりとニュルで走り込みを行うなど、サスペンションを新たに開発。BMWの構えは万全だ。ちなみに『アクティブ・ツアラー』のシート高は、『X1』のそれとほぼ同様だ。
また、11月には『Mスポーツ・パッケージ』も追加される。こちらは例によって、M専用のスポーツ・サスペンションとダイナミックなエクステリア、スポーツ仕立ての精悍なインテリアで構成される。Mフリークは待つのが正解かもしれない。
現時点で発表はないものの、エントリーグレードには戦略的な価格設定が採用されるだろう。BMW初のコンパクト・ミニバンに期待は高まる。