2016年の幕開けはVW『新型パサート』で

日本での人気はイマイチといったところだが、世界規模で見れば昨年約110万台を売り上げ業績アップに貢献した『VWパサート』。現行モデルは先代のビッグマイナーチェンジ版だが、8代目に当たる今回は正真正銘のフルモデルチェンジ。本国ではすでに予約が開始されているが、一般公開は10月のパリ。日本への上陸は2016年になる。
VW_New_Passat_r_1新型『VWパサート』の開発コンセプトは、『ハイテクビジネスクラスカー』だという。全長は2mm伸びて4,767mmとほぼ同じだが、ホイールベースは79mm延長された。居住性が向上しているだろうが、ラゲッジはセダンで21リッター、ヴァリアント(ワゴン)で47リッター容量を増しているから、そこにはかなりの工夫が見られるはずだ。
Autodesk VRED Professional 2014 SR1-SP7エクステリアはLEDをあしらったキレ長のヘッドライト、直線的なフィン形状のグリルスリット、LEDテールレンズなど、プレーンでクールな印象に。インテリアはエアコンの吹き出し口とダッシュボードのデザインを一体化。最もハイテクらしさをビジュアルで認識できるのはオプション設定された液晶式のメーターパネルだろう。ナビゲーションや各種インフォメーションも表示される。

パワーユニットはガソリンのターボ、ディーゼルを含め全10タイプが用意される。トピックはプラグイン・ハイブリット。欧州ではプラグイン・ハイブリット車の燃費を測定する場合、実際のCO2排出量を燃料消費量削減係数で割ることになっている。新型『VWパサート』はEVモードで50km走れるというから、欧州の燃費測定法『ECE R101』に基づく係数は3ということになりコレは有利に働く。

現行モデルよりスマートな色気を身につけた新型『VWパサート』。日本でもじわりと人気が出そうだ。