1月のデトロイトモーターショーで突然発表されたトヨタのクーペデザインコンセプト「FT-1」の新バージョンが登場した。
「FT-1」は、これからのトヨタのスポーツカーデザインを模索する中で、その可能性の一つとしてデザインされたスタディモデル。トヨタの米国デザイン拠点である「Calty Design Research, Inc.」がデザインを担当、1967年発売の「2000GT」まで遡るトヨタのスポーツカーの歴史を紐解きながら、その情熱を注ぎ込んだという。
今回カリフォルニアで公開された「FT-1」は、デトロイトモーターショーで公開された力強さを感じさせる赤いボディから一変、グラファイトのボディカラーで登場した。これまでと違い洗練された雰囲気を醸し出している。黒で統一されていたレーシーなインテリアも、ドアトリムやシートにサドルレザーを採用しスポーティーかつプレミアムな雰囲気を漂わせている。
また、「FT-1」のレーシングコンセプトモデル「FT-1 ヴィジョン グランツーリスモ」も同時に発表された。ゲームソフトウェア「グランツーリスモ」シリーズの15周年企画として、こちらも「Calty Design Research, Inc.」がデザインを担当している。
マッシブに張り出したフェンダーにはよりワイドなタイヤが収まり、サーキットでは高いグリップ力を発揮。またエアインテークは拡大されてクーリングを向上。リアウイングもより強力なダウンフォースを発生させるために大型化されている。フロントにはダウンフォース増大のためカナードを追加、リアディフューザーはより大きく、垂直フィンを多数配置し、さらに後ろに押し出す配置とした。
新バージョンの「FT-1」と「FT-1 ヴィジョン グランツーリスモ」は、PlayStation®3専用ソフトウェア「グランツーリスモ6」の無料アップデートを通じてダウンロード可能となる。