AV事業を売却しDJ向けの製品に力を注いでいるパイオニアより、アナログターンテーブルの新製品「PLX-1000」が発表された。~DJ/Clubシーンが求める操作性と優れた音質を実現した、プロフェッショナルターンテーブル登場~
このコンセプトのもとに製作された「PLX-1000」だが、パイオニアにとっては実に30年ぶりのレコードプレーヤーの発売で、近年ではアナログレコードが徐々に売り上げを復活させてきており、再びブームを起こす可能性も充分に秘めている。
この「PLX-1000」の最大の特徴は、DJ機器の世界的トップメーカーとして長年培ってきたノウハウを活かしながら、ターンテーブルユーザーのニーズを徹底的に調査し、使いやすさを徹底的に追求したレイアウトにあると言えるだろう。
瞬間的な操作が必要となるDJプレイで、迷うことのない直感的操作を可能にする配置となっている。端子部(リアパネル)も非常にシンプル。
電源ケーブルと音声ケーブル(アース線含む)が着脱可能なので、本機を持ち運ぶ際もケーブルが邪魔にならず、移動時の衝撃や引っかかりによる断線を回避できる作りとなっている。「PLX-1000」のサイズは幅453 x 奥行353 × 高さ159mm。重さ13.1kg。
発売時期は9月上旬。価格は予想実売価格は7万4000円前後。
国際レコード産業連盟によると、レコードの売り上げは2006年に3400万ドル(約34億円)まで落ち込んだが、その後増加し13年には2億1800万ドル(約220億円)まで数値を伸ばしている。
プロのDJは「曲を完璧に再生するCDとは異なり、レコードは扱い方やほこりが落ちただけで音が飛んだりして、ライブ感やDJの人間性が出るのが魅力」と話す。
そういったアナログレコードの良さが今後多くの人に伝わっていく事を祈るばかりだ。
(Lion-Maniacs)