「ついに」というべきか、「ようやく」というべきなのか。今年フルモデルチェンジしたMINIの主力モデルであるハッチバックに5ドアモデル「MINI 5ドア」が追加になった。 2001年にいわゆる「ニューMINI」が登場してから、さまざまなボディ形状が登場した。クラブマンやコンバーチブル、クーペ、ロードスター、クラブバンに、ボディが大型化したクロスオーバーやペースマンと、ハッチバック以外に7モデルもラインナップに加わった。そこに新しく「MINI 5ドア」が登場した。
■ ラインナップは「クーパー」と「クーパーS」
「MINI 5ドア」には4タイプのエンジンが用意される。「クーパー 5ドア」は最高出力136PSの1.5リッター直3ターボ、「クーパーD 5ドア」は最高出力116PSの1.5リッター直3ディーゼルターボを搭載。「クーパーS 5ドア」は最高出力192PSの2.0リッター直4ターボ、「クーパーSD 5ドア」は170PSの2.0リッター直4ディーゼルターボが搭載される。全車6速MTか6速ATが選択可能となっている。もちろんパワートレインは3ドアモデルと共通だ。
■ スペース拡大による快適性と実用性の向上
全幅と全高は3ドアモデルと同じだが、全長は161mm、ホイールベースは72mmそれぞれ長くなり、そのほとんどが室内スペース拡大に費やされている。またヘッドクリアランスは15mm、エルボールームは61 mmそれぞれ拡大し、3ドアモデルでは2人掛けだったリアシートも、3人掛けを採用している。さらにラゲッジルーム容量は67リッター増えて278リッター、60:40 の分割可倒式リアシートバックレストを倒せば最大で941リッターまで拡大する。
MINIらしい独特のプロポーションやキャラクターに上手く2枚のリアドアを融合させた「MINI 5ドア」。これまで乗車定員や実用性の面でMINIハッチバックの購入をためらっていた人にとってぴったりな1台になるだろう。