創業100周年を迎えたマセラティは、先月開催されたニューヨークと北京での国際モーターショーにて、100周年記念モデルを「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」に設定し、披露を行った。
「センテニアル・スペシャル・エディション」と名付けられた特別仕様車は、マセラティブランドのスポーツスピリットをより深く追求したモデル。ベースには、クーペモデルの「グラントゥーリズモMCストラダーレ」とオープンモデルの「グランカブリオMC」が選ばれた。これらのモデルには、460PSを発生する4.7LのV8エンジンにスポーティなシフトが楽しめる6速MCシフトを組み合わせて搭載。最高速度303㎞/hと圧倒的なパフォーマンスを発揮する。その性能を支えるブレーキシステムには、ブレンボ製カーボンセラミックディスクを採用するハイパフォーマンスモデルだ。
この特別仕様車の特徴のひとつとして、3つの専用色の設定がある。それは3層構造を採用した特別な塗装で、そのなかでも「ロッソ・マグマ」と「ブルー・インキオストロ」は、1914年にマセラティが設立の地であるイタリア・ボローニャの街を象徴する赤と青の伝統的な色を現代的に解釈したものだという。これらを含めて、全7色をラインナップ。そして、ボディカラーに合わせて、アルミホイールのカラーリングも4タイプが用意されており、それぞれのカラーに合わせたものが装着される趣向だ。このアルミホールのセンターキャップも100周年を記念した特別仕様のものとなることを付け加えておこう。
スポーティなヘッドレスト一体式シートが備わるキャビンには、アクセントとして、赤、青、白のいずれかのアクセントとステッチが外装色に合わせて施されており、スポーティさとマシン本来のアグレッシブな雰囲気を強調している。助手席側のダッシュボードには、100周年を記念するアニバーサリーロゴが装着されており、このモデルが特別であることを告げる。またオープンモデルである「グランカブリオ MC センテニアル・スペシャル・エディション」では、さらにインテリアカラーも、選んだ外装色により異なる専用の仕上げの組み合わせとなるのもポイントだ。
「センテニアル・スペシャル・エディション」は、ワールドワイドでは今年7月に投入され、日本でも10月の発表を予定しているという。100周年を記念する特別モデルであるとともに、より魅力的なスポーツカーを提供するというマセラティのスピリットを強調したモデルだけに、マセラティファンの心を揺さぶるに違いない。