2014年末から投入予定のレクサスのスポーツクーペ、RCシリーズの全容が徐々に明らかになってきた。
昨年の東京モーターショーでは同シリーズのベーシックグレードの318psを発生する3.5リッターV6エンジンを搭載した『RC350』と2リッター直4エンジンとモーターで220psを発生するハイブリットの『RC300h』を、新春のデトロイトでは450psオーバーの5リッターV8エンジンを搭載したフラッグシップの『RC F』、そしてジュネーブではRC350のスポーツグレード『RC F SPORT』を発表。既存のエンジンラインナップを考慮すれば2.5リッターV6、あるいは開発中の2リッター直4ターボを搭載する可能性もあるが、おおむね前出の4グレード展開が現実的かもしれない。
レクサスにおけるFの称号はBMWのMと同義語。富士スピードウェイの頭文字からとったものだが、「サーキットで鍛え培われたモータースポーツテクノロジーを注入したモデル」という意味をもつ。また『RC F』はGT3規格で市販レース車両を製作し2015年にレース参戦する計画。ジュネーブで『RC F SPORT』と同時に発表された『RC F GT3 concept』はその叩き台だ。
さてさて、レクサスRCはラインナップのGSのプラットフォームを活用し最新の技術でモディファイ、軽量かつ高剛性に仕上げたという。基本となるボディサイズは全長4,695mm×全幅1,840mm×全高1,395 mm でホイールベース2,730 mm。ISよりワイドなプロポーションでホイールベースは70mm短い。レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルと相まって躍動感はひと際。さらにモータースポーツという物語も加わってレクサスの今後の展開に期待が高まる。