この春にも登場すると噂されるApple TVについて、新たに、ユーザーの動作を検知して操作するモーションコントロール機能が搭載される可能性が浮上している。現在のセットトップボックスという機能を超え同機能でゲームに対応すれば、ゲーム機業界に大打撃を与えることも考えられる。
iPhoneやIPadなどの製品で先進的な操作性を実現してきたApple。しかしApple TVに関してはリモコン操作が使いづらいと常々不評であった。大画面テレビでの利用が想定されている同製品が新型において、モーションコントロールで操作可能となることは想像に難くない。さらに操作上の利便性だけに留まらず、同技術を多様なエンターテイメントに応用していく可能性は大いに考えられるだろう。(下画像/現行Apple TV)
ゲーム機業界進出の噂を裏打ちする情報も出てきている。Apple Insiderによると、最近Appleが出した求人情報に、モーションキャプチャー関連の技術者が目立っているという。また同社は2013年11月に、イスラエルの3Dモーションセンサー技術を保有するPrimeSense社を約360万ドルで買収している。PrimeSense社はMicrosoft社のXbox360のモーションコントロール「Kinect」の技術を提供しており、Appleが同社の技術をどう利用するかに注目が集まる。(下画像/PrimeSense社提供のXbox360のモーションコントロール「Kinect」)
すでにiOSでゲーム市場の基盤が整っているApple。日本では余り注目されてこなかったApple TVが注目され、任天堂、ソニーに続いて「Apple」の名前が並ぶ日が来るかもしれない。