輸入車として初めて日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した7世代目「フォルクスワーゲン ゴルフ」に、史上最強を謳うフラッグシップモデル「ゴルフR」が登場した。
「ゴルフR」の歴史をたどると、4世代目の「ゴルフ」にV6 3.2リッターエンジンとフルタイム4輪駆動システム「4MOTION」を搭載した「ゴルフ R32」までさかのぼる。
ノーマルのゴルフと違うダイナミックなデザインや、大排気量の自然吸気エンジンが生みだすパワーと「4MOTION」による高い走行性能は、ゴルフ・シリーズの中でフラッグシップとしてのポジションを確立する。その後、5世代目をベースにした「ゴルフ R32」ではさらなるパワーアップに加えて、日本仕様の4ドアモデルには6速DSGが採用される。続く6世代目をベースにした先代モデルは、V6 3.2リッターから直4 2.0リッターターボにダウンサイジングするとともに、「ゴルフ R」として生まれ変わった。
新型「ゴルフR」に搭載される2.0リッターTSIエンジンは、ゴルフ史上最強の名にふさわしい性能を得るために随所にチューニングが施されている。これにより先代モデルに比べて最高出力は24PS[18kW]アップして280PS[206kW]、最大トルクも380Nmと50Nm向上した。パワーアップした一方で、「Start/Stopシステム（アイドリングストップシステム）」や「ブレーキエネルギー回生システム」からなる「ブルーモーションテクノロジー」を「ゴルフR」に初採用。
その結果、燃費は先代モデルの12.4km/l(10.15モード)から14.4km/l(JC08モード)へと向上した。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは6速DSG、さらに第5世代のハルデックスカップリングを採用した4輪駆動システム「4MOTION」が採用される。
日本仕様の「ゴルフR」にはダイナミックシャシーコントロール（DCC）が標準装備。タッチスクリーンで「エコ」「ノーマル」「コンフォート」「カスタム」「レース」の5つのモードを選択が可能。選択したモードによって、エンジンレスポンスやシフトプログラム等の設定を最適化する。
「ゴルフR」には「R」専用のアイテムが数多く装着され、ノーマルモデルとの差別化が図られている。エクステリアでは、大型エアインテーク付きバンパーや「R」のバッチが配されたフロントグリル、U字状に点灯するLEDポジションランプを内蔵したバイキセノンヘッドライトを標準装備。「R」専用のディフューザーやクロームデュアルツインエキゾーストパイプ、LEDスモークテールランプはスポーティーさを強調している。黒を基調としたインテリアには、「R」専用ステアリング＆シフトノブ、カーボン調デコラティブパネル、「R」の文字が刺繍されたトップスポーツシートが装着される。
