3月14日、27年ぶりにリメイク版として蘇った「ロボコップ」が公開された。キャラクターのデザインも洗練され、パワーアップしたロボコップが帰ってきた。
しかしこれは映画だけの話では無くなりそうだ。
映画公開前日の13日、NTTドコモ・ベンチャーズは、警備用の自立走行型ロボットを開発する米Knightscope社に出資したことを発表した。出資金額は不明だが、Knightscope社が実施するシードラウンド(会社設立直後の研究開発の段階で行う資金調達)で最大の出資者になっている。
この警備用ロボットは、Knightscope社が2013年12月に試作機として公開した「K5」と呼ばれているものだ。「K5」は自立走行機能を持ち各種センサーが感知した情報やソーシャルネットワーク上の情報を取り入れて分析する。
つまり、直接センサーが捉えた不審者や異常事態だけはなく、ソーシャルネットワーク上から地域の事件情報も取り入れて警戒レベルを上げる機能を持っているということだ。
ただ、残念ながら「K5」の姿はロボコップにはほど遠く(いや、似ていたら怖いが)、どちらかと言えば映画「スターウォーズ」のR2-D2に近い。しかしその機能は優れていて、人物の顔を認識し挙動も監視する。そして温度イメージング、マイク、超音波センサー、赤外線カメラ、距離画像センサーなどを駆使して周囲の異変を察知するのだ。
開発元では、まずは人が居ない休日や夜間の施設を警備するといった使い方から導入されると見込んでいるようだ。
NTTドコモ・ベンチャーズは報道発表資料で、「Knightscope社の取組みは、NTTドコモを含むNTTグループの安心・安全に関わるビジネスやM2Mの分野へ貢献するものと期待をよせています。」と投資の理由を述べている。
怪しいことをしていると、ロボットに通報されるという時代が近い。
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