ダイソン新型ファンなし扇風機発売。騒音75%&消費電力40%をカット 

英Dysonの日本法人ダイソン(東京都千代田区)は、ファンなしタイプ扇風機「dyson cool」の新製品を来月30日に発売すると発表した。同製品は、大幅な静音化に成功。同社従来機種に比べて稼働音を最大75%低減した。1

2

この静音化を実現させたのは、高品質のスピーカーや車の排気口にも応用されているヘルムホルツ式空洞という技術で、ノイズ源の近くに空洞を設け、その空洞で位相を反転させノイズを打ち消すというもの。同新製品では、ヘルムホルツ式空洞をモーターの下に設置し、最も耳触りで音量も大きい周波数1000Hz前後のモーター音を大幅に減衰するように設計された。その他、扇風機内部の空気が流れる際、乱気流が発生しないように流路の形状を工夫することでも静音化を図った。同社は発表に際して、従来機と新製品を並べて稼働音の比較を実演したが、新製品の稼働音は大幅に小さかった。

さらに気流の流れを再設計し乱気流を抑えたことで、より少ないエネルギーで、スムーズな空気の流れを確保しながら最大40%の省エネルギーを実現。より効率的にパワフルな風を生み出すことに成功している。また新たにタイマー機能も追加。リモコンで10段階の風量調節と最大9時間までのタイマー設定が可能だ。

製品展開は、卓上に置くタイプの「同 AM06」(画像上)と床に置く「同 AM07」(画像下)の2機、各2色。価格はいずれもオープン。想定店頭価格は前者が4万800円(税別)、後者が5万4800円(同)となる見込みだ。