Appleの「CarPlay」初搭載モデルはフェラーリFFに

フェラーリは、車内でiPhoneを最もスマートな使用を可能するAppleの最新システムである「CarPlay」を搭載した4シーターGTモデル“FF”を3月4日、スイスで開催されたジュネーヴ・モーターショーで公開した。

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「CarPlay」は、世界中の様々なカーメーカーが採用に名乗りを上げているが、搭載モデル第一号の称号は、“FF”に与えられた。「CarPlay」はiPhoneを接続すると、利用者は、音声コマンド操作や車両に搭載されるタッチスクリーンを使用した操作を行うだけで、通話や音楽視聴、そしてMap利用などが、これまでよりも更に安全かつ簡単に扱えるようになるシステムだ。これらの操作のサポートには、iPhoneユーザーにはお馴染みのSiriによる機能も活用されている。例えばSiriが着信したメッセージの内容を読み上げてくれたり、ドライバーが口頭で話したメッセージを書き起こして返信を行ってくれたり、また電話をかけるといった具合に、アイズフリーな対応を可能としてくれている。

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ジュネーヴ・モーターショー期間中、「CarPlay」を搭載したFFは多くの人々からの関心を集めた。その中には自動車関係者のみならず、テクノロジー及びコミュニケーション分野の専門家も含まれていたという。フェラーリは、既に「CarPlay」を、発表したばかりのニューモデル「カリフォルニアT」への採用も予告している。
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現在、「CarPlay」は、フェラーリ以外にもボルボとメルセデス・ベンツが、ジュネーヴでの対応モデルの発表を行ったほか、本田技研、三菱自動車、日産自動車、富士重工業、スズキ、トヨタ、BMWグループ、フォード、ゼネラルモーターズ、現代自動車、ジャガー・ランドローバー、起亜自動車、そしてPSA・プジョー・シトロエンの各社も対応モデルの発売を公表しており、今後、新たなスタンダードな機能のひとつとして成長していくかもしれない。