ジャガーは、3月に開催されたジュネーヴ・モーターショーにて、その登場を予告していたミッドサイズの新型スポーツサルーンを「ジャガーXE」と命名し、生産を行うことを正式に発表した。
ジャガーXEは、2013年に公開されたSUVコンセプトモデル「C-X17」に採用された軽量かつ高剛性の新開発のアルミニウム製モノコックアーキテクチャを利用した初の市販モデルだ。これまで「C-X17」の公開と共に、このアルミニウム製モノコック構造を利用したセダンを市場導入することを予告していたが、そのプロジェクトが、ついに生産へと動き出すことになった。このアルミニウム製ボディの採用は、同セグメント中で初の試みであり、クラス最高の先進性と効率を誇るという。
パワートレインには、英国ウエスト・ミッドランズ州ウルヴァーハンプトンの新エンジン工場で生産される最新のパワーユニット「INGENIUM」を搭載。これは軽量かつ低燃費を実現した4気筒エンジンのシリーズで、2.0Lのガソリンとディーゼルの仕様をラインナップする。このユニットを初搭載するモデルも、「XE」であることが決定している。このパワーユニットは、ジャガー・ランドローバーが生産したエンジンアーキテクチャーの中で、最も柔軟性に優れたもので、縦置きと横置きのどちらにも対応可能。また後輪駆動や4輪駆動などの様々なレイアウトに採用できるよう設計された。そのスペックは、最高速度300㎞/h超を誇ることが公表されている。
デザインは、現行の他のモデルよりもコンパクトなサイズに纏められるが、モダンなジャガーとして仕立てられるという。気になる詳細な諸元とラインナップの全容は2014年の後半に発表され、年内には生産体制に移るという。グローバル市場への投入タイミングは、2015年半ばと予告されている。新たなコンパクトジャガーの出現に、大きな期待が集まっている。