2015年モデルのロールス・ロイス『ゴースト』はシリーズ2へと進化

ロールス・ロイスと聞くと「後席にふんぞり返るクルマ」と連想しがちだが、実際にステアリングを握ってみると「いいねぇ~」と変わる。超高級車ゆえにクルマの使われ方として所有者が後席に座るケースが多いけれど、1900年代初頭の創業期から数々のイベントで活躍。静かで快適、さらに信頼性が評価され今日の名声を築いてきた。

rolls-royce_ghost_series2_008_12009年に登場した『ゴースト』もしっかりとそのDNAを引き継いだモデルで、ロールス・ロイスの業績を牽引している。フラッグシップの『ファントム』に対し、若々しく引き締まった風貌が与えられた『ゴースト』だが、2014年夏、シリーズ2へと進化する。

エクステリアで目を引くのが新意匠のパルテノングリルとLEDを採用した異型のヘッドライト。またヘッドライトの輪郭を縁取るLEDのデイライトも備わるのだが、グリルデザインと相まって斬新な印象に。すでにシリーズ2へと移行したファントムとの差別化を図るためか押し出し感は控えめだ。インテリアではシートデザインとサポート機能、インターフェイスの操作系が見直され、利便性が高まった。

エンジンは新開発6.6リッターV12直噴ツインターボを搭載。最高出力570ps、最大トルク780Nmを発揮する。組み合わされるトランスミッションは8速ATで同社のラインナップ、『レイス』に先行導入された『サテライト エイド トランスミッション(SAT)』を備える。機能的にはGPSから自車位置を測定し地図情報を組み合わせ、さらに道路状況を先読み。トランスミッションを最適化するというシステム。ちなみに最高速度は240km/h(リミッター作動)を誇るが、もはやロールス・ロイスにとって、あまり意味はないような気も…。

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