世界最大のモバイル見本市、Mobile Word Congress 2014で発表された、ソニーの「Xperia Z2」と「Xperia Z2 Tablet」には、4K対応のモニターに映像を出力可能な「MHL 3.0」規格が初採用され、規格の開発元であるSilicon Imageによってデモが行われました。
MHLとは、マイクロUSB端子を使って、HDMI互換の映像と音声を出力するインターフェース規格です。この最新規格が、MHL 3.0となります。MHL 3.0では、映像は4K2K(3,840×2,160ピクセル)で出力が可能になりました。これ以外にも、映像出力しながらモバイル機器を充電ができたり、双方向の高速データ通信が可能になっています。
MHL 3.0以前の規格を採用したモバイル機器がありましたが、ピン数が違ったり、ケーブルやアダプタの違いなど、規格立ち上げ時にありがちな、ゴタゴタが続いていましたが、ようやく落ち着きはじめて、面白い規格としてまとまりました。
MHL 3.0は、スマホの動画を大画面に映し出すと言った目的だけではなく、スマホがApple TVのようなSTBに置き換わる可能性も考えられます。これまでも似たことができましたが、別々に準備する必要がありました。MHL 3.0では、ケーブル一本で、テレビに高品位な映像と音声が出力でき、スマホのコントロールはテレビリモコンが使え、充電もできるのであれば文句無しです。対応した機器が少ないのは難点ですが、モバイル機器以外にも広がっていく予感がします。