イタリア・モデナに本社を置くパガーニ・アウトモビリは、3月4日からスイスで開催される第84回ジュネーヴ・モーターショーにて、レーストラック専用モデルである「ゾンダ・レボリューション」を公開する。
「ゾンダ・レボリューション」は、わずか15台のみが生産されたレーストラック専用モデル「ゾンダR」を進化させたもの。ゾンダRは、ニュルブルクリンク・ノルシュドライフェの最速ラップを叩き出したことで有名なマシンである。エアロダイナミクスを最大限に考慮したボディは、新デザインのフロントカナードや垂直尾翼、そしてDRS機構付き可変ウィングを追加するなど、これまでのニュルアタックを通して開発された様々なパーツを取り入れることで、より高性能なものとなった。パワーユニットには、AMGファクトリーで新開発された、メルセデスベンツAMG製M120型6.0LのV12エンジンを搭載。自然吸気エンジンながら、800馬力を叩き出す。トランスミッションには、2ペダルの6速シーケンシャルを採用しており、0-100㎞/h加速は、わずか2.6秒。最高速度は350㎞/h以上に達するという。
現在、ニュルのレコードホルダーである「ゾンダR」同様に、トラック専用モデルとして鍛え上げられた「ゾンダ・レボリューション」もニュルブルクリンク・ノルシュドライフェのアタックを行うことを予告している。
今回、ジュネーヴ・モーターショーのパガーニ・アウトモビリタブースで披露された「ゾンタ・レボリューション」は、なんと日本からのオーダーモデル。この後、日本に上陸するものと思われる。パガーニ・アウトモビリタは、同モデルの限定5台の生産を2015年まで行う予定だが、既に4台のオーダーを受けているというから、驚くばかりだ。その価格は、2,200,000ユーロからと公表されている。