江戸の風情ただよう倉敷美観地区を歩いて

江戸時代には繊維工業、近年は瀬戸内海沿いの工業地帯として発展してきた倉敷。

観光の定番スポットである倉敷川周辺の白壁土蔵のなまこ壁や川沿いの柳並木が美しい倉敷美観地区はぜひ訪れてみたい場所。

地区内に大原美術館・倉敷市立美術館と博物館・加計美術館など見どころが集まる。

倉敷紡績の跡地を利用した「倉敷アイビースクエア」はその名のとおりアイビー(ツタ)に覆われた雰囲気のある赤レンガの建物。

レストラン・宿泊施設も整いウェディングにも利用できるほか、陶芸教室やオルゴール館など工房・売店なども揃う。

倉敷川沿いを歩けば羽を休める白鳥やアオサギに出会うかもしれない。川に架かる重厚な橋を見るのも江戸情緒が偲ばれる。

フルーツの美味しそうな店舗を見かけたので入ってみる。かわいらしい名前の「くらしき桃子」という季節のフルーツパフェをいただけるお店だ。

オーダーは1階の奥で受け付ける。ソフトクリームなどのテイクアウト以外の飲食は2階のカフェスペースでいただく。

上がってみると築150年の古民家を利用したスペースで、壁際にはエミール・ガレの作品が展示してある。

格子窓のカウンター席からは倉敷川に架かる中橋と川向うに倉敷館が見える。

瑞々しいフルーツがふんだんに盛られたパフェとともに贅沢な時間を味わう。

「くらしき川舟流し」の様子も見て取れる。チケットは倉敷館内の観光案内所で販売しているので時間があれば利用したい。

名物名品を扱う店舗も多く、旅の土産にも事欠かない。

倉敷・岡山の地酒専門店「土手森」には限定醸造酒「倉敷大吟醸」、「備中吟醸」、「壱献独壺」、「あらばしり」などの地酒が揃う。

日本酒が苦手な方には甘い桃酒「桃娘」や「倉敷ワイン」なども。

ビール党には岡山の地ビール「独歩」、同シリーズのマスカットと桃のエキス入りの発泡酒は甘めでフルーティな香りが食前酒にぴったり。

ここでしか買えない地酒や地ビールのウィンドウショッピングも楽しい時間だ。

 

【くらしき桃子 倉敷本店】

住所:岡山県倉敷市本町4-1

電話:086-427-0007

 

【地酒販賣会社 土手森】

住所:岡山県倉敷市本町5-31

電話:086-423-1221

 

(小椚萌香)