世界的な前衛芸術家、草間彌生の国内最大級の個展開催

カラフルでポップだけれど、どことなく不思議で強烈な魅力を放つ水玉の南瓜やペインティング。あなたも一度は目にしたことがあるかもしれない。

その作品を生み出した、日本を代表する前衛芸術家の草間彌生の展覧会が東京・六本木でスタートした。国内では最大級の規模。

© YAYOI KUSAMA

草間彌生は、1950年代後半にニューヨークに渡り、以後前衛芸術家として世界的に活躍。

世界で最も影響力のある100人」(2016年、米『タイム』誌)に日本人で唯一選出、「世界で最も 人気のあるアーティスト」(2014年、英『アート・ニュースペーパー』紙)にも選出され、世界各地で大規模な個展を開催。デビューから時代の最先端を走り続け、今も精力的に創作活動を続けている。

その作品は絵画、彫刻からインスタレーション、小説まで幅広く、アートだけでなくファッションやデザインなど多くのジャンルのクリエーターたちにも影響を与えてきた。

《黄樹》1992年 フォーエバー現代美術館蔵 © YAYOI KUSAMA

今回の展覧会では、幼少期やニューヨーク時代の作品から最新作まで展示され、草間彌生のクリエーションを総合的に楽しむことができる。

《いまわしい戦争のあとでは幸福で心が一杯になるばかり》2010年 © YAYOI KUSAMA

2009年から精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」の最新作を含む約130点を日本初公開 。

《生命の輝きに満ちて》2011年 Courtesy of Ota Fine Arts, Tokyo / Singapore; Victoria Miro Gallery, London; David Zwirner, New York © YAYOI KUSAMA

1955年に草間作品に登場し、以後、代表的な素材として用いられてきた鏡を使ったミラールームでは、鑑賞者までもが作品の一部になったような感覚を体験できる。

《南瓜》2007年 フォーエバー現代美術館蔵 © YAYOI KUSAMA

屋外には高さ4.5メートルの巨大なかぼちゃが出現。自由に写真撮影が可能。

大人から子供まで楽しめる、注目の本展。稀代のアーティストの作品が作り出すアート空間にぜひ出かけてみて。

◼︎草間彌生 わが永遠の魂
会期:2017年2月22日(水)〜 5月22日(月) ※毎週火曜日休館(ただし5月2日(火)は開館)
時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで)
※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館
会場:〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 国立新美術館 企画展示室1E
料金:一般当日券 1,600円
公式HP:http://kusama2017.jp/

(y.kometani)