城崎温泉で個性的な風呂な七つの外湯を巡って

兵庫県の城崎温泉といえば外湯めぐりが思い浮かぶだろうか。

城崎温泉にはさとの湯、一の湯、御所の湯、まんだら湯、地蔵湯、鴻の湯、柳湯の七つの外湯がある。

滞在時間が短ければどこかひとつ、時間が許せばいくつかの外湯を巡りたいものだ。七つある外湯は一つひとつが個性的であるとともに、銭湯として十分に整った施設。

温泉街にパラパラと点在し、営業時間や定休日がそれぞれ異なるので営業時間を確認して回るとよい。また施設によって入湯料金にも差がある。

いくつかの湯を巡る予定なら一日入り放題の「城崎温泉外湯めぐり券」を購入するとよい。湯めぐり券は各外湯の窓口で販売している。

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さとの湯

城崎温泉駅の改札からすぐ近くに建つ「さとの湯」。3階建てで1階にフロント、2階に大浴場、3階に丸山川の景色も眺められる露天風呂がある。サウナも備えているのでサウナ好きにもお勧め。

地蔵湯

「地蔵湯」は駅前から大谿(おおたに)川に向かって歩くと正面に見える。泉源から地蔵尊が出たことからついた名前で地蔵尊を祀っている。モダンな感じの建物で2階に広い休憩所があるので湯上り後ゆっくり寛げる。

柳湯

温泉街の中ほどにある「柳湯」。名の由来は中国の名勝西湖から移植した柳の木の下から温泉が湧き出たという。湯船が深いのが特徴。大正ロマン漂う木造の浴場は情緒たっぷり。

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一の湯

城崎温泉の象徴ともいえる「一の湯」。城崎温泉のほぼ中央に位置し桃山様式の建物が目を引く。館内の洞窟風呂は趣がある。

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御所の湯

京都御所を彷彿とさせる建物の「御所の湯」。檜風呂と岩風呂の内湯と野趣あふれる「滝の露天風呂」があり、寝湯も愉しめる。温泉ミストサウナがあるのもうれしい。

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まんだら湯

曼荼羅一千日祈願によって湧き出たという「まんだら湯」。裏山の景色を眺めながら入れる檜の桶風呂がある。

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鴻の湯

こうのとりが傷を癒したという「鴻の湯」。ロープウェイ乗り場に近い場所に建つ閑静な外湯。最も古くから開けた湯で開放的な露天風呂が人気。

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湯上りにはキンと冷えたビールや冷酒、フレッシュジュースやスムージー、ジェラートなど温泉街の店頭には魅惑の商品が並ぶ。

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名物やお土産を探しに温泉街のそぞろ歩きも川沿いの柳の風情とともに愉しめる。

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観光客向けに外湯では当日初の入湯者に一番札を配布する。午後3時から営業の外湯なら日帰りでも一番札を授かるチャンスはある。

浴衣に下駄が正装と言われる城崎温泉。やはり、温泉旅館に1泊はしたいと思うのである。

(小椚萌香)